性病ごとの症状と治療法 

性病・性感染症感染1

Q.性病は陰部だけでなく口腔内にもできると聞きました。口うつしや箸の使いまわしで感染しますか?
A.性病の病原体によってかなり違います。
淋病など、人体から離れてすぐに死滅してしまう細菌が原因の性病・性感染症なら、使いまわし程度ではうつりません。
口の中を切って、出血している状態で相手とキスしないかぎりは、性病・性感染症はそうそううつらないものです。
特にエイズや淋病は細菌が弱く、だからこそ長い間人体に隠れていて、まったく無症状に見せます。
梅毒も、赤い発疹が出た後はまったく症状が消えてしまいます。感染することもありません。
逆に、ヘルペスウイルスは肝炎も引き起こすことのできる、強力なウイルスで、感染力も高いです。
また、ウイルスが死滅するまでにも時間がかかります。
疥癬や毛じらみなど虫の類はもっと感染力が強く、虫が第三者の体にくっつけば感染します。
もっとも毛じらみにかかったときには、自分で陰毛をすっかり剃ってしまえば毛じらみはつかなくなります。
Q.性病には細菌性とかウイルス性とかいろいろあるけど、ウイルスと細菌と原虫の違いって何なの?
A.ウイルスのほうが細菌よりもずっと小さいです。
原虫は、アメーバのような微生物と同じ部類に属しています。
性病・性感染症の原因になるこれらの病原体は、どれも肉眼で見ることはできません。
細菌よりは小さいけどウイルスより大きいのがマイコプラズマで、この病原体についてはまだよくわかっていません。