性病ごとの症状と治療法 

クラミジア感染症

非淋菌性クラミジア感染症。クラミジアの一種である細菌クラミジア・トラコマチスが病原体。
名前を見てぴんと来た人もいるかと思いますが、この菌は、性器に感染すると性感染症のクラミジアになり、目に感染するとトラホーマ(トラホーム)を発症します。
肝炎などと同じで、クラミジア感染症になりやすい細菌とトラホームになりやすい細菌は若干型が違います。
トラホームの場合には間接接触で感染することもあるので、比較的感染力の強い細菌です。

クラミジアの感染経路

クラミジアは、ディープキス、オーラル、避妊具を使用しない性行為で感染します。
近年、若年層の性に対する開放的な行動から、クラミジアに感染する若者が急増しているのはこのためです。
基本的に、上記の事柄を不特定多数としている人は、クラミジアの危険性がとても高くなりますので注意が必要でしょう。

母子感染

母体がクラミジアに感染していると、妊娠のときのトラブルの原因になります。
漫画家・内田春菊の小説『彼が泣いた夜』には、クラミジアが原因で起こった子宮外妊娠の実録が掲載されています。
子宮内で卵管が破裂して出血が止まらなくなっています。
性病は、性病そのものよりも、性病感染によって起こる二次被害が深刻です。

クラミジアの症状

男性が感染した場合には性器から透明な膿が出て、痛みをともなうことがあります。
女性がクラミジアに感染した場合でもおりものが増える程度で、自覚症状はほとんどありません。
しかし放置しておくと男性は前立腺炎、女性は子宮内膜炎など不妊を引き起こす原因にもなるのがクラミジア。
まめな性病検査をこころがけましょう。オーラルセックスが原因で、喉に感染することもあります。
クラミジアを保菌していると、エイズへの感染率が飛躍的に上昇しますので、クラミジアにもし感染していた方はHIVの検査も行うことを勧めます。