性病ごとの症状と治療法 

マイコプラズマ

男性の尿道炎を引き起こす、性感染症に関連した細菌のひとつです。
非淋菌性非クラミジア性の細菌で、気管に入るとマイコプラズマ肺炎などを引き起こします。
マイコプラズマが原因で起こる病気はマイコプラズマ肺炎のほうが有名で、通常の風邪よりも深刻な咳が立て続けに出ます。
また、発熱も高く、熱が上がったり下がったりが一定しません。マイコプラズマ肺炎の患者は肺炎の割には元気です。

マイコプラズマの症状

日本人男性の尿道炎から淋病を除いたもののうち、実に15〜20%がマイコプラズマによるものと推定されていますが、マイコプラズマが原因で起こる性感染症についてはまだよくわかっていません。
マイコプラズマそのものが、研究室レベルでしか検査することができず(つまり医療現場で検査・特定することができず)、
女性の場合だと子宮内膜炎や骨盤内感染症の原因になるにも関わらず、対策がほとんどありません。
さらに、尿道炎には非クラミジア性とクラミジア性の区別はなく、マイコプラズマなのかクラミジアなのかを特定するのが大変困難なのです。
(アバウトな医師は「クラミジアでいいか」と言ったりすることも)

マイコプラズマの母子感染

マイコプラズマは、血液感染、性行為による感染のほかに、母子間の垂直感染も問題視されています。
敗血症や髄膜炎などを引き起こす原因になる細菌なのですが、これも、母子ともに、適切な治療方法がわかっていません。
症状こそ無症状に近いことのほうが多いぐらい、弱い菌ですが、まだまだわかっていないことが多いです。