性病ごとの症状と治療法 

性病と性行為感染症の違い

戦後すぐからの予防法の施行によって、性病の感染者数は減少し、とくに生命の危険のある梅毒の感染は厳格に抑えられてきました。
今では梅毒も結核に似て、少し時代がかった印象のある病名に響きます。(とは言え今でもときどき発見されているのですが)

増加する性行為感染症

近年性病に代わって感染者数が増え続けているのが性感染症、正式には性行為感染症(STD)です。
特にHIV感染者はエイズの検査数が増えるのと比例して感染者の数が増え続けていて、日本ではまだまだ発覚が遅れていることがさかんに呼びかけられています。

性病・性行為感染症の原因

性病も性感染症も、ウイルスないし細菌、あるいはカビや原虫(虫、と言うとぞっとしますが微生物のことでいわゆる雑菌混入)などによって感染します。
ウイルスで感染するのが性器ヘルペス、HIV、尖圭コンジローマ(コンジローム)が代表的なものです。
それからB型肝炎やC型肝炎。淋病(淋菌感染症)と同じく細菌感染する非淋菌性非クラミジア性感染症、カビが原因のカンジダも性感染症の代表例です。
性感染症治療の解説サイトには毛じらみの治療法も掲載されていますが、治療の必要こそあれ毛じらみは病気ではないので、性感染症には該当しません。

特に増加している性行為感染症

並べあげた中でもHIV感染症、およびクラミジアこと非淋菌性クラミジア感染症は増加の一途を辿っています。
法律で長く取り締まられてきた性病は、比較的症状がわかりやすい病気でした。
しかし、性感染症は潜伏期間が長かったり病気の症状が分かり辛く、感染に気がつきにくいのです。