性病ごとの症状と治療法 

淋病

淋菌を病原体とする性感染症。1945年から性病予防法で指定されている有名な性病。
感染すると黄色い膿、もしくは黄色いおりものが出てきます。また、尿道が炎症を起こすので、排尿時に痛みをともなうことがあります。
淋病、というのは膿がしたたり落ちるさまから名づけられた病気で、淋病の症状は男性の淋菌性尿道炎がもっとも有名です。 男性のほうが症状はひどく、女性は初期症状が少ないために気がつきにくい病気です。
病気が進行すると子宮内膜炎や卵管炎など、不妊の原因になるさまざまな症状を引き起こします。
また、尿道から感染した淋菌が膀胱炎を起こして、残尿感や頻尿などの症状が出ます。
男性の場合には、淋病が原因で年を追うにつれて尿道狭窄が起こることがあります。

妊娠中の女性が感染すると、産まれてくる子どもが淋菌性の結膜炎を発症してしまいます。
また、見た目には発症しなくなっても他の性病と同じく、自覚症状のないままに(あるいは完治したと勘違いした状態で)他の人に感染させてしまうことがあります。

淋病の治療

淋病にかかったら、抗生物質を処方してもらって、医師の指示があるまでは指定通りに服用しましょう。
抗生物質を服用すると、症状そのものは数日でなくなり、飲み続けると二週間ぐらいで完治します。
ごく稀にですが、大浴場の椅子についた淋菌から感染することもあります。
海外の買春ツアーで感染する男性の事例も多いので中年層・熟年層も注意が必要です。
患者の粘膜から離れた淋菌は数時間で死滅します。